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パイナップルはなぜ刺激的か

パイナップルを食べると、口の中がぴりぴりすることがありませんか?子供の頃、バイキングなんかに行くと、普段食べないパイナップルを食べ過ぎて口の中がぴりぴりしたことを覚えています。おいしい果物なんですが、刺激的なのは気のせいではなく、きちんと理由があります。

そういえば、酢豚にパイナップルが入っているのを見たことがありますか?日本では果物を炒めたりする料理が少ないので珍しい調理方法かもしれません。ところで、なんでパイナップルが入っているんでしょうか。これも先ほどと同じ理由が答えです。

パイナップルには、「ブロメリン」という酵素が含まれています。この「ブロメリン」にはタンパク質を分解する強力な働きがあり、食べると口の粘膜などを刺激してしまうのです。また、ゼラチンを使ったパイナップルゼリーができないのもこの働きのせいのようです。

と、こういうと敬遠してしまうかもしれませんが、この作用が口ではなく、腸や胃で作用すれば効果は抜群。タンパク質の分解を助けるわけですから、消化不良や腸内環境の不良による障害を改善する働きがあるのです。

また、調理の前に肉にあわせて使えば肉を軟らかくしてくれます。固いお肉を少しでも柔らかくしたい場合はパイナップルの果汁をつけてみると良いかもしれません。ちなみに、他にもキウィ・梨など、この用途に使えるフルーツがあります。こういった果汁が焼き肉のたれなんかに入っていたりします。

ちなみに、60℃を超えると「ブロメリン」が壊れてしまうので要注意です。加熱処理の缶詰もダメですね。

リンゴ(林檎)の由来。

リンゴはなぜリンゴというか・・・。

リンゴ(林檎)の由来は、中国語です。「林檎」の「檎」という文字は禽(とり)という意味で、鳥が集まる木という意味が、リンゴの名前の由来です。
「リンキン」とか「リンゴン」とか呼ばれていたものがなまって「リンゴ」になったといわれています。

ちなみに、リンゴはバラ科ナシ亜科リンゴ属。原産地は中央アジアの山岳地帯、コーカサスから西アジアにかけての寒冷地だといわれています。現在日本で栽培されているものは、明治時代以降に導入されたもので、それ以前の中国由来のリンゴとはちょっと違うリンゴです。明治以前のリンゴ(中国由来)を「ワリンゴ」、明治以降のものを「セイヨウリンゴ」と呼びます。

学名は、Malus pumila。ちなみに、malusはラテン語で悪いの意味。きっと、アダムとイブが食べちゃったから「悪い」んでしょう。

アンデスメロン

アンデスメロンの名前は、アンデス地方…ではありません。

これは、種苗メーカーの「サカタのタネ」が開発したメロンの名前。

今までのメロンと比べて虫害の心配がなく栽培して安心。
そして、味がよくてばらつきがないことから買って安心。

そんな安心感から、「アンシンデスメロン」として発売されそうになったがここでストップ。
そんなネーミングは却下されて「アンデスメロン」とちょっと略されて発売されました。

ちなみに、サカタのタネはアンデスメロンより以前に「プリンスメロン」を発売しています。
これは皇太子殿下の御成婚を記念してつけたネーミングだそうです。

このネタはトリビアの種で放送されてますから、知っていればバカにされずにちょっと「安心です」。

マスクメロン

マスクメロンの名前の由来はmusk(ジャコウ・麝香)。
ジャコウの香りに似ていることや甘みが強いことから、同じく高級品であるジャコウの名前からつけられました。

ジャコウは動物性香料の一つで麝香鹿(じゃこうじか)から取れる香料です。とれにくいために、非常に高級なものです。

でも、実は、ほとんどの方はムスクの香りを知っています。

科学的に合成された合成ムスクは多くの石けんに使われているのです。

残念!
でも、いい匂いですよね。