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ツナ缶はなぜツナ缶というか。

ツナだとかシーチキンだとか、いろいろな言われ方をしています。ツナ缶って何なのかご存じでしょうか。多くの方は知っていると思われますが…

ツナは、英語でそのまま「tuna」と書き、日本語では「マグロ」のことです。つまり、ツナ缶は「マグロの缶詰
」です。

では、シーチキンとは何でしょうか。
これは、実ははごろもフーズの登録商標で商品名なのです。
セロテープと同様に、あまりにも有名になったことで一般の名刺のように使われるようになったようです。

参考
http://www.hagoromofoods.co.jp/seachicken/

粗挽き&ほそびき

あらびきウインナーという表示をよくみかけます。が、その対称のものとして、ほそびきウインナーというものがあることは知られていません。

業界の公正競争規約で、あらびきとは肉挽きプレート目5mm以上で一回挽いた肉、またはこれと同程度のものを原料としたものと定められています。
一方のほそびきは、肉片粒子が残っていないものとなっています。

どうも、挽きすぎない方が歯ごたえなどがあって美味しいようで、あらびきが一種のブランドのようになっているようです。

肉じゃがは海軍の味。しかも、実は西洋料理。

肉じゃがといえばお袋の味。和食の定番。テレビでもみんなそういっています。ほとんどの方が昔からある日本の伝統料理だと思っているのではないでしょうか。

実は、これこそ大嘘です。肉じゃがはビーフシチューを元にして開発された西洋由来のメニューで、明治時代に生まれたメニューなのです。

東郷平八郎が留学していたときにビーフシチューを食べ、その味を再現させたのが肉じゃがと言われています。ワインが手に入らなかったために全く違う料理になったと言われています。長い航海で栄養バランスが崩れやすい海軍においては、脚気と言われる栄養失調症がよく起こっていました。肉じゃがはその脚気を克服できる、重要な料理だったのです。

ちなみに、肉じゃが発祥の地として舞鶴市と佐世保が対立し、お互いが発祥の地だとアピール合戦をしています。
が、多くの人はどちらとも知りません。なんだかなぁ。

ウインナーとフランクフルトの違い

ウインナーもフランクフルトもソーセージですが、違いを考えたことはありますでしょうか。そういえば、マイナーかもしれませんがボロニアソーセージというのもあります。

実は、これらの原料や製造方法は同じです。違う点は、詰めものの違いでした。ウインナーは、羊腸に調味料などを加えたひき肉を詰めて加熱加工したもので、フランクフルトソーセージは、豚腸に詰めたものだったのです。ボロニアソーセージは牛腸に詰めたものでした。

現在では保存や衛生、原材料の調達の面から人工ケーシングを利用するようになっています。そのため、名称の違いはほとんどの場合は太さの違いによります。商品の太さが20mm未満の人工ケーシングに詰めたものをウインナー、20mm以上36mm未満の人工ケーシングに詰めたものをフランクフルト、36mm以上の人工ケーシングにつめたものをボロニアソーセージと呼んでいます。

ケーシングの違いだったものが、いつの間にか単なるサイズの違いになってしまったようです。

参考
http://www.nipponham.co.jp/