最近はカタカナの市名が増えるかもしれないと言うことで話題になりましたが、地名はいろいろな経緯で誕生しています。
今回は新宿のお話。
新宿は「新しい宿」と書きますが、実際に新しい宿ができたことから新宿と呼ばれるようになり、それが現在まで続いている地名なのです。その由来は江戸時代の初期にさかのぼります。
当時から、江戸は甲州街道によって甲府方面と結ばれていました。その出発地点は日本橋で、最初の宿場町が現在の高井戸にありましたが日本橋からは少し遠すぎ、旅人にとっては何かと不便な場所でありました。そこで、新たな宿場を設け、旅人の便益をはかることになったのです。この新しい宿場は、その地域を治めていた内藤氏が幕府に返上した屋敷地に置かれたことと、新しい宿の意味から「内藤新宿」と呼ばれることになり、現在の新宿の由来となったのです。
ちなみに、現在の新宿区は四谷・牛込・淀橋の3区が合併して昭和22年に誕生しました。新宿区が新宿区でない時代を知っている人もまだまだいるようです。
参考
新宿区
http://www.city.shinjuku.tokyo.jp/