消防車と救急車が合体した消防救急車という車があります。初めは消救車として発表されましたが、2004年末に法的な正式名称が決定したのです。ちなみに、消防車と救急車の機能を併せ持った車は世界初。日本人の創意工夫が見られます。
株式会社モリタのホームページによれば、実際に現場で消防・救助活動に従事する消防士からの要望に応えるかたちで開発がおこなわれたとのこと。消防車としての機能は、一般の普通消防ポンプ車(CD-1規格)と同じで、普通救急車としての機能も充実しています。同程度の消防車と普通救急車を2台揃えるよりは安く、一台3200万円という価格です。高いかもしれませんが、消防車も救急車も保管スペースが必要なことを考えれば多少高くても効果的な税金の使い方といえるでしょう。消防車の空いたスペースに患者を乗せて運んでいることもあるという話ですから…。
ちなみに、これは扱いの上では消防車。消防車にするか救急車にするか、それとも新しいものにするかもめていたようです。試作車の登場が2002年7月からということですから、2年以上かかったわけですね。
元となっているのは日野自動車の『デュトロ』。現在は千葉県の松戸市消防局に一台配備されています。でも、できればおせわになりたくないものです。
#補足 配備は2005年1月からです。
参考URL
株式会社モリタ
http://www.morita119.com/fire/car/special.html