チョコレートはカカオからできていますが、カカオはかなり昔から栽培されていました。マヤやアステカの遺跡には紀元前1000~500年には栽培されていたことが記されています。
当時のチョコレートは甘くなく、また、固形でもなかったようです。基本的には王侯貴族の飲み物でした。また、カカオは保存できることとその価値の高さから、貨幣の代わりとして使われていたようです。ヨーロッパには16世紀のスペインによる征服によって伝わり、その後、王侯貴族の飲み物としてヨーロッパ全土に広がりました。王室導師の政略結婚が多かったために急速に広がったのです。このころ、砂糖やバニラを加えたものになったようです。17世紀にはコーヒーと同様にブームが起こり、高級な飲み物として庶民にも広まっていきました。
日本では1797年に文献に登場しています。当時、長崎でチョコレートを食べた人はどんな感想を持っていたのでしょうか。
それにしても、歴史の深い食べ物です。