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理容室と美容室の違い

理容室と美容室の違いを知っている人は、あまりいないかもしれません。最近は美容室がブームで、女性向けが美容室、男性向けが理容室(床屋)だと思っている人が多いと思われます。しかし、実際は理容室と美容室は顧客の性別の違いは全く関係なく、法律によってその仕事内容が分けられているにすぎないのです。

実は、美容師は髪を切るのが本業ではありません。パーマや化粧が本業で、そのパーマなどを行うために必要な業務として髪を切ることが入っているにすぎません。
逆に、理容師は髪を切ったり顔を当てたり(ひげを剃ったり)し、髪をセットすることが専門です。そのため、理容師になるためには刃物を扱う技術を学ぶ必要があります。美容師はこの勉強をしていないため、ひげを剃ったりカミソリを当てたりすることはできません。(もし、美容師でこれをやっている人がいたら、気をつけた方がいいでしょう。)

パーマ・髪染めを行わないときは理容室に行ってみてはどうでしょうか。最近はレディース・シェービングといったサービスもしている店が登場しています。
カットや髪型のセットは美容師とか理容師の差ではなく、「その人のセンス」なので美容室じゃないといけないと言うことはありませんよ。


ちなみに、私は毎月900円でカットしてもらっています。
安いですが、センスのいい人なので気に入ってます。

参考
理容とは、頭髪の刈込、顔そり等の方法により、容姿を整えることをいう(理容師法第1条の2)
美容とは、パーマネント・ウェーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しくすることをいう(美容師法第2条)

消火も行える救急車

消防車と救急車が合体した消防救急車という車があります。初めは消救車として発表されましたが、2004年末に法的な正式名称が決定したのです。ちなみに、消防車と救急車の機能を併せ持った車は世界初。日本人の創意工夫が見られます。

株式会社モリタのホームページによれば、実際に現場で消防・救助活動に従事する消防士からの要望に応えるかたちで開発がおこなわれたとのこと。消防車としての機能は、一般の普通消防ポンプ車(CD-1規格)と同じで、普通救急車としての機能も充実しています。同程度の消防車と普通救急車を2台揃えるよりは安く、一台3200万円という価格です。高いかもしれませんが、消防車も救急車も保管スペースが必要なことを考えれば多少高くても効果的な税金の使い方といえるでしょう。消防車の空いたスペースに患者を乗せて運んでいることもあるという話ですから…。

ちなみに、これは扱いの上では消防車。消防車にするか救急車にするか、それとも新しいものにするかもめていたようです。試作車の登場が2002年7月からということですから、2年以上かかったわけですね。

元となっているのは日野自動車の『デュトロ』。現在は千葉県の松戸市消防局に一台配備されています。でも、できればおせわになりたくないものです。
#補足 配備は2005年1月からです。


参考URL
株式会社モリタ
http://www.morita119.com/fire/car/special.html

インターネット電子顕微鏡

インターネット電子顕微鏡というものがあります。インターネットを通じて遠く離れた場所にある電子顕微鏡を操作してものの観察を行えるという装置です。

とはいえ、現在のところは普通のパソコンから使えるわけではありません。電子顕微鏡の操作装置が付いたパソコンが設置されており、それを利用することで遠くの電子顕微鏡が操作可能になるというもの。今は、つくばの物質・材料研究機構と東京お台場の日本科学未来館の間で運用されています。65キロほど先の物質を観察できることになります。

ちなみに、現在の電子顕微鏡の状況をWEBカメラで見ることができます。

参考URL
http://www.nims.go.jp/
http://www.miraikan.jst.go.jp/index.html

CDの直径はベートーベンが決めた!

CDの直径は12cmです。現在はCDだけでなく、DVDやBrue-ray、HD-DVDなども12cmで開発されています。が、なぜ12cmになったのかはあまり知られていません。

実は、これはベートーベンが決めたのです。べートーベンの第九の長さが74分あまり。そのため、この曲が入る長さにすればほぼすべての曲が収録できるとSONYの方が主張しました。そして、当時のCDの技術では74分にするためには12cm必要だったのです。その結果、CDの容量は74分という不思議な数字になり、直径は12cmになりました。

ITと切っても切れないCD・DVDですが、そのサイズを決めたのはITと無縁のベートーベンだったなんて不思議な話です。


参考URL
http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/
http://www.kanzaki.com/

マイクロウェーブ発電

シムシティというゲームでマイクロウェーブ発電というものがありました。宇宙で発電して、マイクロウェーブで地上に電力を送るという物騒(?)な代物です。

これ、実は、宇宙で太陽光発電をするので地上で行うのに比べて3倍以上のエネルギーを発生させます。地上では空気によって太陽光が遮られているんです。

何でそんなことがわかっているのかというと、実際日本では計画が進められているのです。宇宙太陽光発電といった名前で勧められています。ちなみに、アメリカは金がかかりすぎると言うことで一度やめたんですが、最近また始めようとしているという話です。

参考
http://www.ilt.or.jp
http://www.nedo.go.jp

太陽光発電

太陽光発電は未来の技術…なんてことが言われていますが、太陽光発電の仕組みが開発されたのは、なんと1954年。1958年には宇宙衛星に使われています。

日本国内でも、少なくとも1959年には開発が始まっています。開発を始めたのは、もちろん現在世界シェアNo.1のシャープです。

2010年頃には、電気を買うより太陽光発電をした方が安くなる見込みです。